男らしい男も男らしくない男も

刈谷でゲームの日。集まりの悪さに急遽ウォハンFRPをすることに。
GMは竜也マン。
らくだ屋のPCはキスレヴ蛮人。あとゅぅぃマンがエルフの渉外使者っつうかフィリピン人妻を。

***

戦乱の傷痕生々しいミドンヘイム。
焼け跡の町で強く生きる人々が、貴族の屋敷跡からなにやら黄金像をサルベージ成功。
そこに襲い来るチンピラの群れ。
立ちふさがるキスレヴよりの男。
「俺の田舎じゃ、他人の儲けを横取りするような奴はヒドイ目にあっても文句も言えねぇ」
…概して未開人よりも、文明人の方が無礼といえる。なぜなら文明社会では、無礼の返礼に頭をぶち割られる心配はないからだッ!
手加減を知らない男と限度を知らない女にたきつけられ、おお彼らははもはや日雇い労働者ではない。その貌はすでに戦士のそれだ!!チンピラを壊滅せしめ、意気揚がる一行。
だがあくまでクールに、新手を警戒しつつ廃屋に身を潜める。果たしてやってくる騎馬の一団。周りを探索したり聞き込みしたり。どうやら像を狙っているらしい。
アブク銭を渡してなるかと、即席血盟団を結成する男女8人。現れたネズミ捕りの小男の手引きで、下水道を伝って町の別ブロックへ。
途中大ネズミの群れとの遭遇を挿みつつ、フィリピン人妻っつうかダークエルフの知り合いの商人を頼ることに。
確かに像だが鋳潰して金塊にすれば足がつかない!という案が採られ、平行して騎馬の一団に関する調査も進む。
なにやら家宝の小像を探している貴族とのこと。
「…悪い奴?」
「特に良くも悪くも」
「…像は?」
「この通り延べ棒に」
色を失う面々。その夜、姿を消すネズミ捕り。…売られた!?
謝っても許してもらえない、と判断した一同は、貴族サイドを待ち伏せ口を封じる方向に。すでにコナンどころか脚色無しのプレーンな水滸伝みたいになってますよ?
そしてやってきた貴族とその部下達。御託は聞かず矢を射掛ける面々だが、所詮は元日雇い人足、悲しいほどに効かない。逆上する貴族メン。
「バラバラに逃げろッ!縁があったらまた会おう」
しかし、PC以外のメンバーは捕らえられ、あるいは斬り捨てられ、あるいは馬の餌食に。
何でこんなことになっちまったんだろうなァ、と路地裏を行く蛮族とダークエルフっつうかビッチ。二人の行方もまた別れたところに、それぞれに追手が。
蛮族には貴族!ビッチには世話になったっつうかダークエルフ仲間の商人!
それぞれを死闘の果てに下し、GMがゴネて再びめぐり合う二人。
「…全く、なんて夜だ」
ちなみに蛮族、ここまでに三回クリティカルを喰らって狂気点三点をゲット。あと運命点も一点消費。
そんな二人の前に現れるネズミ捕りの男。
「あ、あんたら、何で生きてるんだッ」
「…俺も不思議だ」
その隙を突いて、ネズミ捕りを斬るビッチ。
懐には仲間を売った代金と見られる大金が。
山分けして別れる二人。
端数はネズミ捕りの遺体の口に捻じ込む。
「渡し賃だ!取っときなッ」

…そう、ここはオールドワールド。
男らしい男も、
男らしくない男も、
ふわふわ小動物も、
皆均しく死ぬ世界・・・

「みんなは落し物を拾ったら、交番に届けなくちゃダメだぜッ!?」
(カメラ目線でバチリとウィンク)

…だが、ここはオールドワールド。
交番に届ける子も、
届けない子も、
皆均しく死ぬ世界・・・。